『あたしんち』のアニメ放送が開始された2002年。私はまだ小学校低学年で、ただただ毎週の楽しみとして観ていました。
そして令和に元号が変わり、すっかりその名が馴染んできた2020年。あたしんちもYouTube界に姿を現すようになりました。
大人になってから改めて観た『あたしんち』は、日々の疲れを癒してくれるだけでなく、『母』の魅力あふれるキャラクター性というものを再発見することができたのです。
「あたしんちの母を嫌いな人なんて、この世に存在しないのではないか?」と思う私がひらめきました。
母の魅力を紐解けば、愛され術を学べるのではないかと。
YouTubeのおかげで『あたしんち』フリークになりつつある筆者が、配信されているストーリーを引き合いに、お届けいたします。
1.いつも全力で生きている
『母、遅刻魔っ』という話では、少し遅刻してしまうことを直したい母が、時計を早めるなど、けなげな努力をしていることを、お友達の水島さんと戸山さんに話しているシーンがあります。
しかし名案だと自信たっぷりに披露する母の遅刻防止策は、水島さんたちに「意味がない」とツッコまれるばかり。
ツッコまれては思い切り落ち込みますが、それでもめげず、なんとか遅刻をしない方法はないかと必死で考えます。
その様子を見た水島さんと戸山さんは、「遅刻のことでそこまで全身で悩みぬくなんて」「タチバナさんたら最高」といいます。
この母のように、全力でなにかをしている人ってとても魅力的に感じますよね。目がキラキラしていて、つまらない顔をしない人。あこがれます。
全力で頑張っている人をみると、まわりにも良い影響をもたらしてくれそうですよね。
すぐ思いつくのが、アイドルのオーディション番組や情熱大陸。自分の中に眠っているやる気を奮い立たせてくれるスパイスになります。
全力で取り組む姿はかわいい。そしてその姿をみた周りの人たちも元気になる。この良い循環を作り出してくれる存在の人は愛されないわけがありません。
そして人の良いところを見つける水島さんと戸山さんも素敵。
2.どこか抜けていて天然
ペースメーカーのことを”ヘルスメーター(体重計…笑)”、ステーキの焼き加減のミディアムを”ミレニアム”など、言い間違いが多かったり、英語でアイムソーリーと言うべきところを、”アイスクリーム”と言ってしまったり、母の天然なところがしばしば描かれています。
狙っていないのに面白い、放っておけないのが天然の最大の魅力。
『母の愛情っ』というお話では、父のタバコを辞めさせるために奮闘する母が描かれています。
母自身も自分の好きなものを我慢すれば、愛の力でタバコを辞めてくれると思い、バナナを食べないことにします。
でも作戦はあえなく失敗。
というのも、父はバナナを我慢している母を知らなかったし、母は言わなくても、愛の力で気持ちが通じると思っていたから。
本気でバナナを我慢するのはいいけど、ちょっとズレていますよね。そこがかわいくて憎めないポイント。
バナナを我慢する前日の夜中にありったけのバナナをほおばっているところも「なんか違う」と思ってしまう(笑)。
3.褒められると素直に喜ぶ
『おでこ、ピッカー』という話では、母が戸山さんにおでこがピカピカしていることを褒められるところから始まります。
褒められて舞い上がった母は、おでこのためになんと一気に化粧水のボトル3本を使い切ってしまうのです。
そのおかげもあって、母のおでこはさらにピカーンと光りますが、さすがにまぶしすぎ(笑)。
このように母は褒められると素直に受け取り、素直に喜ぶのです。
「かわいい」「すごい」「さすが」などと褒められて素直に喜んでくれると、褒めた側もハッピーな気持ちになりますよね。
これが愛されポイント。
褒められたら思わず、照れ隠しや謙遜で、否定的なワードを言ってしまいがちです。
しかし母のように、素直に受け取ってうれしい気持ちを惜しげもなく表現するほうがもっとずっとかわいい。そんな気がします。
4.自分の体型にとらわれない
あたしンちの母の体型といえば、お世辞にもスリムとは言えないあの感じ。
でも、母が自分の体型を悲観しているシーンを見たことが、ほぼ無いと言っていいのではないでしょうか?
むしろ豊満なボディを惜しげもなく見せつけているイメージ。
『母のダイエットっ』というお話では、体重が増えて、ダイエットすることを一大決心します。
しかし断食に挑戦しますが、我慢できずに夕食をドカ食いしてしまう結末を迎えます。
自己流の「体重を落とせばそれでいい。」とでも思っているような、ダイエットの仕方。
そこから想像するに、体型はあまり気にしていないようです。
コンプレックスがなさそうで羨ましい限りですが、あたしンちの母を見習って、ありのままの自分の姿を愛せるように変わりたい…!
5.完璧を求めない
完璧を求めようとすると、疲れてしまうことはありませんか?
あたしンちの母は、程よい抜け感で毎日過ごしています。体型もしかり。
必死でおしゃれでいようとしないし、とびきりご馳走をつくろうともしない(とんでもない料理が出てくることがありますが)。
『母の料理のワケ』というお話では、完璧なオムライスをつくろうとするけど、ケチャップがなくて慌てるみかんに対し、ソースで代用すれば良いと躊躇なくソースを入れる母のシーンがあります。
完璧にこなそうとすると、途中でトラブルが起きた時に、予定調和が崩れて落ち込んだり、イライラしたりしますよね。
その点、あたしンちの母は細かいことは気にしない、ストレスフリーな人。
思い描く理想像を追求するのもいいですが、たまには力を抜くことも必要であると教えてくれている気がします。
「まあ、いっか!」と声に出してみたら、あたしンちの母のような親しみやすさが醸し出されるはずです。
あたしんち母がなぜ愛されるのか
・いつも生き生き
・感情をおもてに出す
・細かいことは気にしない
以上が母の愛される理由だと結論づけたいと思います。
しかし、いつも全力な母でも落ち込むときはとことん落ち込みます。
誰からも愛される母でも、嫌なことが降りかかるのも事実です。
それでも立ち直りの早さはピカイチです。なぜならとことん落ち込んでいるから。
どん底まで行ったらあとは上がるしかないですからね。(ここ大事。テスト出ます。)
感情表現が豊かなおかげで、嫌なこともすぐ忘れてストレスフリーな生き方ができている母が羨ましいっ。
ありのままでいよう
「愛されたい」
「ストレスフリーな生き方をしたい」
そんな風に思っているなら、あたしンちの母がその伝道師となってくれています。
どうすれば愛されるのか、必死になって考えたり行動したりしているとしたら、
「そんなに肩ひじ張らなくていいんだよ」ということを教えてくれます。
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