大学生のころ、フランス語の授業で観た『タンタン』。タンタンの危なげな冒険やストーリ展開にハラハラして思わず夢中になりました。
そして社会人になった今。大学生のころの記憶がよみがえり、急に『タンタン』が観たくなりました。そして幸運なことにメルカリでゲット!
せっかく学んだフランス語力を落とさない手段の一つとして購入したのですが、私と同じようにフランス語に触れたい人におすすめのアニメです。タンタンの歴史から学べる会話表現までご紹介いたします。
”タンタン”とは?
タンタンとは、1929年にベルギーで生まれたアニメのキャラクターです。はじめは新聞の子供向けコーナーに登場したのだそうです。
作者・エルジェは漫画家兼新聞記者だったそうです。タンタンもジャーナリストなので、自分と重ね合わせていたのでしょうか。
2011年には、3Dのような映像でキャラクター達がリアルになった、『タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密』という映画が公開されています。この映画でタンタンが日本で有名になったと言っても間違いではなさそうです。
『タンタン』はベルギーの”バンド・デシネ”の代表作品
”バンド・デシネ”とは、フランス語圏の漫画のことをいい、タンタンが生まれたベルギーでも漫画文化が発展しています。
ベルギーのバンド・デシネの作品はタンタン以外にもたくさんあります。日本で2011年にHey!Say!JUMPの山田くんと知念くんが吹き替えを担当した、『スマーフ』も実はそうなんです。
(スマーフ日本公式サイト)
https://www.smurfs.jp/
タンタンは、ブリュッセルに銅像が立つほど有名です。国民に浸透しているキャラクターなんですね。日本でいう、静岡県民にとってのちびまる子ちゃんみたいなものでしょうか?
主人公タンタンとその仲間たち
タンタン
Face à la crise, un os de Pâques ! Vive Internet ! #RestezChezVous
An Easter bone! Long live the Internet!#StayHome #StayHomeStaySafe pic.twitter.com/affiEOYRIM
— Tintin (@Tintin) April 12, 2020
物語の主人公。世界を旅する記者で、正義感が強い青年です。悪党から追われても逃げきったり、ヘリコプターを乗り回していたり、かなり運動神経がよさそうです。いつも最後は事件の黒幕を捕まえて表彰されています。
スノーウィ(ミルー)
There are false truths and real lies! (Gypsy saying)
Il y a des fausses vérités et de vrais mensonges! (Dicton tsigane)Milù Bocca della Verità#CoronaCrisis pic.twitter.com/GqexfeM39N
— Tintin (@Tintin) April 20, 2020
タンタンの相棒。日本では「スノーウィ」、本家では「ミルー」と呼ばれています。どちらにしても可愛いですね。でも可愛いだけじゃなくて、とても賢くてタンタンがピンチの時はいつも助けてくれる大切な存在です。
デュポンとデュボン
Espèce d’ HYDROXYCHLOROQUINE, AZITHROMYCINE
Type of HYDROXYCHLOROQUINE, AZITHROMYCINE#Noautomedication #Hydroxychloroquine #azithromycine pic.twitter.com/OTOFGfe246
— Tintin (@Tintin) April 15, 2020
いつも事件に顔を出すおなじみのポンコツ刑事さんたち。でもときどきタンタンの助けになります。ハラハラドキドキの物語のつかの間の癒し的存在です。
フランス語の教材としても活用されている
タンタンは、フランス語の教材としても活用されています。私も大学の授業で出会った作品です。
アニメは子供向けにつくられているので、ドラマやラジオの会話より聞きやすいところがフランス語学習者に向いていると思います。
私の外国人の友人も、日本語を覚えるときは日本のアニメを見ると言ってました。
タンタンから学ぶフランス語会話表現
ちょっとここで、フランス語のお勉強を。「なぞのユニコーン号」というお話から日常で使えそうなセリフを抜粋しました。タンタンにフランス語を教えてもらいましょう。
①Extraordinaire(エクストらオーディネーる)!まったく信じられない!
”異常な”、”並外れた”などの意味があるこの言葉ですが、物語中では、大事な船の模型が盗まれたときに男が憤慨して放った言葉です。
②J’arrive(ジャりーヴ).今出ます。
例えば、自分ん家のインターホンが鳴った時に使える一言です。
フランス語の動詞”arriver”は英語の”arrive”と同じ意味を持ちます。
③Moi aussi(モワオッスぃ).私もだ。
英語の”Me too.”と使い方は全く同じです。同意するときに便利な表現です。
④Au secours(オ スクゥる)!助けて!
おばさんが、死体を目撃したときに言った言葉です。いざというときに使える決まり文句です。
⑤Mes félicitations(メ フェリスィタスィオン)!おめでとう!
タンタンがポンコツ刑事のデュポンとデュボンがスリの犯人を捕まえた(実際は捕まえられていなかった)ことに対しての言葉です。
友達が試験に合格したときなどに使える言葉です。
『タンタン』でフランス語に触れよう!
フランス語を習ってみたい人の導入として、
フランス語を既に学んでいる人のリスニング力の腕だめしとして、
ただ単にタンタンの物語を楽しみたい人に、
どんな人でもはまれる、素敵な作品です。
タンタンの漫画やDVDは、Amazonや楽天市場などで販売しているのを見かけました。フランス語を学ぶ1つの手段として、ゲットされてみてもいいかもしれません。
最近、フランス語の勉強おろそかにしてたからまた頑張ろうかなあ!
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